巨額の選挙買収で公判中の元法相が、地元議員らに現金を配った心の内を「遺言」と称して法廷で冗舌に語った。弁護人による約30時間の被告人質問で、元法相が語った事件の「実像」とは……。
「妻の当選を得たいという思いがあったのは、否定しない」
公職選挙法違反(加重買収など)の罪に問われた元法相で元衆院議員・河井克行被告(58)は、3月23日に始まった被告人質問でそう述べて無罪主張を一転させた。地元議員や後援会関係者、陣営スタッフ計100人に計約2900万円を配ったとする買収行為の大半を認め、議員を辞職するとも突然表明した。
「(拘置所の)独房で自問自答を繰り返し、逃げることなく認めること」。それが支持者への責任の取り方だと考えたと述べた克行被告は、神父から「自分の内面に誠実に向き合って」と諭されたこともきっかけだったと説明した。
県連会長に就けず「疎外され寂しかった」
地元議員らに渡した現金は、2…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル